タクシードライバーの面接で使える逆質問とは

タクシードライバーとして働くことを目指してタクシー会社の就職面接を受けた場合、面接官からの質問に答えるだけでなく、面接官へ逆質問をする機会が与えられることがあります。その際、有効な逆質問をすれば、タクシードライバーとして働く意欲を一層伝えることが可能です。

こちらでは、タクシードライバーの面接で使える逆質問について紹介します。

そもそも逆質問って何のためにあるの？

応募者の熱意を図りたい

各質問テーマの区切りや面接の最後に、面接官から「何か質問はありますか」と逆質問の機会を与えられることがあります。このとき、求職者から積極的に逆質問をすることで、本気でその会社で働きたいという意欲を伝えられる可能性があります。

面接は限られた時間で最低限の質疑応答を交わす場であり、その中でどれだけ積極的に参加しているかを示す姿勢は、面接官にとって求職者の意欲や価値を判断する参考になります。

コミュニケーション能力に不安がないかを見極めたい

あらかじめ質問を想定して、最低限の返答内容を考えてきた人であれば、コミュニケーションが苦手でも面接を乗り切れるかもしれません。しかし、面接官にとってそのままコミュニケーションが苦手な人を採用することは、後のリスクを高めることになります。

そのため、面接官はあえて逆質問を促して、求職者が自分からコミュニケーションを取れる性格かどうかを見極めようとしているケースもあるでしょう。

ミスマッチをなくして早期離職のリスクを減らしたい

タクシー業界における人手不足の原因の1つとして、就職後のミスマッチによる早期退職が挙げられます。タクシー会社にとって人材のミスマッチを回避し、定着率を高めることは重要な課題であり、求職者のニーズをヒアリングする機会として逆質問が活用されます。

逆質問で「何もありません」はマイナスになる？

面接時に面接官から逆質問を促されて、「何もありません」と答えたからといって即不採用になることは通常ありません。しかし、逆質問は単なる質問の機会というよりも、面接官に対して求職者からコミュニケーションを取るチャンスであり、面接官はそのような場面で求職者がどんな行動を取るのかを見極めようとしています。

逆質問は自己アピールの機会でもあり、事前に質問内容を準備して積極的に活用することがおすすめです。

本当に逆質問したい内容がない場合は、それまでの質疑応答を振り返って「十分に納得できました。ありがとうございます」といった形で締めくくっても構いません。

マイナスな印象になる逆質問とは

逆質問は求職者にとってチャンスであり、積極的に質問することで働きたいという意欲や熱意を伝えられる場です。しかし、逆質問で聞いた内容が、例えば事前の応募条件として明記されていたり、会社の企業HPやパンフレットに記載されていたりするような内容であれば、「熱意があるように見せかけているだけで、実際には何の下調べや準備もしていない」と思われるリスクが増大します。

また、すでに面接中に聞かされた内容を「再質問」することも避けましょう。

タクシードライバーの面接で使える逆質問の例

希望したら13乗務はできますか？

13乗務とは、タクシードライバーとして月に「13回の乗務」を行うことです。

基本的に隔日勤務となるタクシードライバーでは毎月12～13回の乗務がベースとなっていますが、「12回乗務」はどの会社でも可能な一方、「13回乗務」の可否は会社によって異なります。

乗務回数を増やすことで収入アップが期待でき、あえて「13乗務」と尋ねることで、積極的に働きたいという意思を伝えられます。

一番稼いでいる方の売上は月どれぐらいですか

タクシードライバーとして就職する動機は人それぞれですが、収入や給料といった面は働く動機を構成する重要なポイントです。そのため、タクシードライバーの面接においても収入や給与について気にすることは決して失礼ではありません。

現時点で最も売上のある先輩ドライバーについて質問し、自分もその人やそれ以上を目指したいと伝えることで、会社にも意欲的な人材として見てもらえます。

お客様から指名いただけるドライバーになるには
どのようなことに気をつけたら良いでしょうか

タクシードライバーは車を運転するプロである以上に、さまざまなお客様に対応する接客業のプロです。そのため、お客様との関係性を踏まえて働き方について質問することは、タクシードライバーとしての仕事をきちんとイメージした上で質問しているとアピールすることにもつながります。

また、実際にタクシー業界のプロとして活躍している人々の話を聞くことで、自分なりに就職後の姿を想像しやすくなります。

まとめ

タクシードライバーを目指してタクシー会社の就職面接を受けた際、面接官から逆質問を促されることがあります。

逆質問は求職者にとって自己アピールのチャンスであり、採用後の働き方や会社の取り組みを事前に知る絶好の機会です。逆質問をされた際にしっかりと活用できるよう、あらかじめ自分なりに聞きたいことをまとめておきましょう。