タクシードライバーが事故を起こしてしまったら
プロのタクシードライバーとは言え、運悪く、または不注意で事故を起こす可能性があります。もし乗務中に事故を起こした場合、様々な損害の補償は会社が負担してくれるのでしょうか?それとも自己負担なのでしょうか?タクシードライバー特有の事故原因もあわせて解説します。
タクシードライバーが事故を起こしたらどうなる?
乗務中に車両同士の事故を起こした場合、それぞれの車両に損害が生じることになります。もしタクシー側に非がない事故だったとしても、保険は「相互扶助」を趣旨に成立している制度である以上、基本的にタクシー側の負担がゼロになることはありません。この場合の補償について、タクシー会社は負担してくれるのでしょうか?それともドライバーの自己負担となるのでしょうか?
また、事故によってタクシードライバーがケガを負って休業を余儀なくされた場合、その間の収入が途絶えてしまう恐れもあります。この間の生活費等について、タクシー会社は何らかの補償をしてくれるのでしょうか?
タクシードライバーが事故を起こしたときの補償について見ていきましょう。
タクシー会社の事故補償
車両の損害に関する補償について
乗務中の事故で負った車両の損害については、基本的にどのタクシー会社でも補償制度を用意しています。
ただし、補償の範囲は会社によって異なります。損害を全額補償してくれる会社もあれば、部だけしか補償しない会社もあります。損害の一部だけしか補償しない会社については、残りの損害をドライバー本人が負担する形となるでしょう。
もちろんタクシードライバー人生を通して無事故であることが理想ですが、自分に非のない事故に巻き込まれてしまう可能性もゼロではありません。万が一の事態で想定外の出費が生じないよう、タクシードライバーとして就職・転職する際には、会社における事故補償について十分に確認しておくようおすすめします。
休業中の生活費等に関する補償について
乗務中の事故によるケガで休業を余儀なくされた場合、基本的に会社は休業補償で最低限の生活費を支給してくれるでしょう。
ただし、車両に損害が生じた場合と同様に、支給額は会社によって異なります。また、一般的に休業補償には支給期間が設定されているため、休業が長引けば生活に困窮する恐れがあります。
休業補償の内容についても、就職・転職の際にしっかりと確認しておきましょう。
タクシー事故は減少傾向
国土交通省が発表した資料(※)によると、タクシーの年間事故件数は年々減少傾向にあります。とりわけ令和2年においては、コロナ禍による外出制限の影響もあり、タクシー需要そのものが激減。それに伴い事故件数も大幅に減少しました。
ちなみに同資料によると、平成23年度におけるタクシーの事故件数は合計21,617件。対して、コロナ禍より前の令和元年におけるタクシーの事故件数は合計10,996件。わずか8年で、タクシーの事故件数は実に半数以下まで減少しています。
時代の流れに沿って、可能な限り事故のないドライビングを心がけたいものです。
※参照:国土交通省|自動車運送事業に係る交通事故対策検討会報告書(令和3年度)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001484060.pdf
タクシードライバーが事故を起こしてしまう原因
統計上、タクシーの交通事故は減少傾向にあるものの、事故そのものが発生していることは事実です。令和元年のタクシー事故発生件数は10,996件とご紹介しましたが、1年365日で割れば、1日あたり約30件ものタクシー事故が発生していることになります。
お客さんの命を預かるプロのタクシードライバー。可能な限り事故を起こさないよう、常に無事故無違反に向けた努力と工夫を心がけましょう。
以下、タクシードライバーに見られがちな主な事故原因を3点ご紹介します。いずれもドライバー本人の心がけ次第で避けられる事故原因です。
お客を探すのに集中してしまう
タクシードライバーは、歩道でタクシーを求めているお客さんを探すことから仕事が始まります。
しかし、多くの人が行き交う歩道の中からタクシーを求めている人を探すことは、容易ではありません。また、タクシーを止める意図なくして手を挙げている紛らわしい歩行者もいます。
そのような状況の中でお客さん探しをしていると、つい運転への集中力が散漫になることもあるでしょう。これはタクシードライバーにおける主要な事故原因の1つです。
道路交通法を守らない
売上への焦りから、つい道路交通法を破って走行してしまう例も見られるようです。また、ドライバー自身は道路交通法遵守への意識が高くても、お客さんから無理な要望を伝えられ(会議に送れるのでこっちの道を通ってくれ、など)、結果として道路交通法に反した走行をしてしまう例もあると言われます。
多くの一般ドライバー、職業ドライバーの人たちが道路交通法を守っている中、1台だけ守らない車両があれば、大きな事故につながるかもしれません。
健康管理が不十分
タクシードライバーは、一日中座って過ごす仕事です。運動不足になりがちなことから動脈硬化が進行し、乗務中、突発的な病気に襲われる可能性も否定できません。場合によっては失神し、大きな事故につながる可能性もあります。
休日はよく体を動かし、かつ日常の食生活にも気を配り、しっかりと健康管理を行うことが大切でしょう。
タクシー会社を選ぶ際には補償の手厚い会社がおすすめ
プロのタクシードライバーとして、交通事故は絶対に起こしてはならない事態です。
しかし、いかにプロとは言え、相手方の非でもらい事故を起こす可能性はあります。また、仕事への慣れから生まれる気の緩みが原因となり、思わぬ事故に発展するケースがあるかもしれません。
いずれの原因にせよ、事故の可能性をゼロにすることは不可能です。そのため、就職・転職する際には十分な補償のあるタクシー会社を選択することが大切です。焦らずにじっくり会社を比較して、事故補償の手厚いタクシー会社を選ぶようにしましょう。
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