違反歴があってもタクシードライバーになれる?

自動車の運転に関する過去の違反歴は、タクシードライバーとしての就職や転職を目指す上で重要なポイントです。このページでは、過去の違反歴がタクシードライバーとしての求職活動にどう影響するか、分かりやすくまとめています。

運転履歴は必ず確認される

まず現在は、タクシードライバーを採用する上で、求職者の「運転履歴」や「違反点数」を確認することが「事業者に対する義務」として定められています。つまり、タクシードライバーの採用活動を行っている企業は、必ず就職希望者に対して運転履歴や違反点数などを確認しなければなりません。

これは、過去に道交法の違反を犯して退職したドライバーが、適切な講習などを受けることなく他のタクシー会社などへ転職するといった行為が常態化している現状を改善するために、国土交通省が義務づけている制度です。

そのためこれからタクシードライバーとして就職・転職しようとした場合、必ず運転履歴や違反歴についてチェックされることを覚えておきましょう。

なお、運転履歴や違反歴を示す書類として、運転記録証明書の提示が求められることもあります。

違反歴があるとタクシードライバーにはなれない?

過去に違反歴があったとして、それだけで必ずしもタクシードライバーになれないとは限りません。しかし、現実的に考えて違反歴のある人がタクシードライバーとして採用されるハードルは極めて高いと言えます。

また、違反歴といっても、違反内容や点数によって採用者の印象などが変わることも重要です。特に違反点数が多い人の場合、深刻な交通違反を犯していたり、複数回の違反歴があったりすると認められるため、そのままタクシードライバーとして採用されることは難しいでしょう。

なお、違反点数に関しては、違反を犯した日から1年以上の無事故無違反を継続することでリセットされるため、過去に違反歴があっても十分な期間ずっと無事故無違反で安全に運転していると認められる人であれば、タクシードライバーとして採用される可能性はあります。

まとめ

タクシードライバーは乗客を乗せてタクシーを運転するプロであり、当然ながら技術だけでなく職業倫理としても安全運転を実現する人材が求められます。加えて現在は求職者の運転履歴のチェックが企業に義務づけられており、過去に違反歴のある人の場合、当然ながらそのままではタクシードライバーとして採用される可能性は低くなるでしょう。

   
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