第二新卒でタクシードライバーへの転職はあり?
新卒採用された会社で納得できない点があったり、不満を抱えながら働き続けている場合、第二新卒としてタクシードライバーなど他の業界への転職を検討するのも一つの選択肢です。
ここでは、第二新卒でタクシードライバーを目指す際に知っておきたいメリットやデメリットについて詳しく解説します。
第二新卒でタクシードライバーは十分あり!
結論として、第二新卒でタクシードライバーに転職するのは十分にメリットが期待できる選択肢です。
実際に、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会が公表している調査によると、全国のタクシー会社では若手人材の採用を強化しています。令和5年3月末時点では、新卒採用者が全国で1,068人と、前回調査から15.6%増加しています。このように、タクシー業界は若手を積極的に採用する流れが広がっています。
タクシー業界全体では需要増に対して慢性的な人手不足が続いており、多くの会社が新人教育や採用活動に力を入れています。その結果、タクシードライバーを目指す人にとっては売り手市場となっており、転職を考える第二新卒にとっても魅力的な環境です。
若い第二新卒にタクシードライバーがおすすめな理由
年齢に関係なく高収入を狙える
タクシードライバーは、本人の努力次第で年齢に関係なく高収入を目指せる職業です。
一般的な日本企業では、若手や新人は初任給が低く、昇給のペースも緩やかで、長期間働かないと収入が上がりにくい仕組みになっています。一方で、タクシードライバーは基本給に加え、売上に応じた歩合給が支払われるため、若い世代でも頑張り次第でベテランに劣らない収入を得ることが可能です。
収入が年功序列に左右されない点が、若い世代にとって大きな魅力です。
休みが多い
タクシードライバーの多くが採用する隔日勤務では、1日の乗務後に休息日が設けられます。さらに通常の休日も含めると、月の半分以上が実質的な休みになる点が特徴です。
1回の乗務時間は長めですが、まとまった休息が確保できるため、プライベートの時間も大切にしながら働くことが可能です。高収入を目指せる一方で、仕事と私生活のバランスを取りやすいことが、若い世代にとって魅力的といえるでしょう。
人間関係の負担が少ない
タクシードライバーは基本的に一人でタクシーに乗務し、顧客を運ぶ仕事です。
採用後の研修期間には先輩や指導員からスキルを学びますが、現場に出た後は自分のペースで働ける環境となります。乗客との接客は必要ですが、職場の同僚や上司と頻繁に接する必要がなく、人間関係に煩わされることが少ないのも魅力です。自分の時間を大切にしたい人や、周囲に左右されず働きたい人に適しています。
キャリアパスが充実している
タクシードライバーは、将来のキャリアパスが広いことでも注目されています。
例えば、タクシードライバーとして経験を積んだ後は、観光タクシーや送迎ドライバーなど専門分野に進む道もあります。また、個人事業主として独立し、個人タクシーを運営することも可能です。働きながら次のステップを考えられる環境が整っている点で、若者にとって非常に魅力的な職種です。
早いうちに個人タクシーを開業できる
前述の通り、タクシードライバーのキャリアパスには、個人タクシーとして独立する道もあります。個人タクシーは、自分で売上や経費を管理できるため、効率よく運営できれば会社員時代以上の収入を目指せます。
ただし、個人タクシーを開業するには、通常10年以上の実務経験が必要です。そのため、若いうちからタクシー会社に勤めて経験を積むことが重要となります。
第二新卒でタクシードライバーになるデメリット
基本的なビジネススキルを学べず、転職は不利になりやすい
第二新卒や若い人がタクシードライバーとして働く上でのデメリットとして、いわゆる「ビジネススキル」を身につける機会が限られる点があります。
例えば、営業職やプロジェクトチームの一員として仕事をする経験を積むのが難しいため、タクシー業界から他の業種へ転職を考えた際に不利になる可能性も否めません。
ただし、タクシードライバーは車の運転のプロであると同時に「接客のプロ」でもあります。接客スキルやお客様対応力を身につけられることは、タクシードライバーならではの強みとして活かせるでしょう。
世間のイメージがあまり良くない
タクシードライバーという職業は、現代においても必ずしも良いイメージばかりではありません。
働き方の多様化が進む中でも、「給与が不安定」「勤務時間が長い」「おじさんばかりの業界」といった古いイメージを持つ人が少なくないのが実情です。
しかし、こうした状況に対応するため、タクシー会社では若者の人材確保に向けてさまざまな改善策を講じています。実際には給与体系や労働環境が見直され、メリットが強化されている部分も多いです。ただし、友人や知人との会話で、「どうしてタクシードライバーに?」と偏見を持たれる可能性がある点は、意識しておく必要があるでしょう。
働きやすい・続けられるタクシー会社を選ぶポイント
第二新卒としてタクシードライバーを目指す場合、働きやすくてしっかりとサポートを行ってくれそうなタクシー会社への転職・就職を考えることが大切です。
ここでは、信頼できるタクシー会社を選ぶ際の基本的な目安を紹介します。
二種免許取得支援の有無
タクシードライバーとして働く上で、普通自動車第二種免許を取得することが前提となります。そのため、タクシー会社として二種免許の取得に向けた支援策やサポートに取り組んでいるかどうかは極めて重要な会社選びのポイントです。
二種免許取得支援として、例えば免許取得費用を会社が負担してくれるというコスト面でのサポートが挙げられます。また、社内研修などで二種免許取得に必要なスキル習得をサポートしてくれるかどうかも確認しておきましょう。
給与形態と歩率(歩合率)
タクシードライバーとして積極的に稼ぐ場合、通常は歩合制を選択することになるでしょう。しかし、タクシードライバーの給与形態には月給制や時給制といった選択肢もあります。
歩合制の場合でも給与保証として一定の基本給が設定されていることが多く、その金額がどの程度になっているかを確認することが重要です。さらに、歩率(売上に対する歩合率)がどの程度の割合かを事前に確認しておくことも欠かせません。
給与保証制度の有無
上述したように、歩合制を採用しているタクシー会社でも一定の基本給を設定し、例えば新人でなかなか乗客をつかまえられない場合でも、しっかりと経験を積み、十分に稼げるようになるまで安心して働けるような環境を整えています。
実際、タクシードライバーとしてデビューしたばかりの頃は思い通りに乗客を見つけられなかったり、あるいは時期やタイミングによってはベテランでも理想通りの売上を達成できなかったりすることがあります。そのような場合でも、一定の給料が保証されているかどうかは極めて重要な見極めポイントです。
研修・サポート体制
タクシードライバーは車をスムーズに運転して乗客を運ぶ運転のプロであると同時に、不特定多数の顧客を乗せ、それぞれのニーズに対応する接客のプロでもあります。そのため、タクシー会社では二種免許取得や運転技術の向上に向けた研修を行うだけでなく、接客スキルやホスピタリティに基づいた接遇ノウハウを身につけるための研修も実施しています。
初心者や未経験者でも、きちんとプロの技術を身につけられるようなサポート体制が整っているかどうかは、必ず確認する必要があります。
勤務シフト・休日
タクシードライバーとしての働き方には隔日勤務だけでなく、日勤や夜勤など複数のパターンがあります。そのため、自分がどのような勤務スタイルで働きたいかを考えることはもちろん、会社としてシフト管理や有給休暇の取得にどのような体制を整えているかも確認しておきましょう。
一般的な会社員よりも出勤日が少なく休みやすいタクシードライバーですが、突発的な休みが必要になった際にどのように対応してもらえるかも、働きやすさを考える基準のひとつになります。
会社の規模感
一般論として、会社の規模が大きく、安定した経営体制を維持しているタクシー会社を選ぶことがおすすめです。また創業年が古く、長く営業を続けているかどうかも重要なポイントです。
小規模のタクシー会社では、どうしても企業としての余裕が限られてしまうため、突発的なトラブルやエラーが生じた際の対応力に不安が残る場合があります。一方、企業母体が大きい会社であれば、従業員への支援やサポートにも安定感が期待できます。
事故補償の有無
タクシードライバーは常に交通事故のリスクと隣り合わせの仕事です。交通事故はどれだけ注意していても、他のドライバーの行動によって巻き込まれてしまう可能性があり、リスクをゼロにすることはできません。
そのため、万が一事故が発生した際に、会社としてどのような補償やサポートを用意しているかは会社選びにおいて大きなポイントになります。経済的な補償だけでなく、事故後の従業員へのメンタルケアなどを提供しているかどうかも重要です。
まとめ
第二新卒や若い人にとって、タクシードライバーはさまざまなメリットを期待できる選択肢の一つです。そして実際、若い人がタクシー会社に就職する数も増加傾向にあります。
一方で、タクシー業界では車の運転技術や接客スキルなど、複数の観点から人材育成を行う必要があり、社会人としての経験があまり多くない人に対してどのようなサポートを行っているかが、タクシー会社を選ぶ際の基準となります。
第二新卒としてタクシードライバーへの就職や転職を目指す際には、事前にしっかりと各社の取り組みや入社後のイメージについて考えていきましょう。
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