タクシードライバーの将来が危惧される理由
タクシードライバーの仕事には将来性がない、という意見がある一方、タクシードライバーの仕事には将来性がある、という意見もあります。ここでは、それぞれの意見の根拠をリサーチしてみました。
タクシードライバーの将来性が危惧される理由
タクシードライバーの将来性が危惧される主な理由としては、特に次の3点が指摘されています。いずれも、業界を不安にさせる説得力のある理由です。
AIによる自動運転の普及
世界中で一気に開発・普及が進んでいるAI。あらゆる業界の既存システムを変える可能性があるAIですが、タクシー業界も例外ではありません。
昨今、大手自動車メーカーでは、AIによる自動運転技術の開発に力を入れています。まだまだ開発途上ではありますが、将来的にAIが自動車へ搭載される日が到来することは確実です。
緊急時のブレーキ判断など、どうしても人の力が必要になる側面は残るかもしれませんが、ドライビングに必要な多くの要素をAIが代わって行うようになれば、やがてドライバー自体の需要が減っていくかもしれません。
ライドシェアサービス
ライドシェアサービスとは、一般ドライバーと相乗りしたい人を仲介するサービスのこと。例えば、自家用車で横浜から渋谷へ移動したい一般ドライバー(A)に対し、仲介会社が同じタイミングで横浜から渋谷に移動したい一般の人(B)を紹介します。紹介した仲介業者は、Bから仲介料をもらうとともに、Aに対して仲介料の中から一定の報酬を支払います。
海外では広く普及しているサービスですが、日本では「白タク」行為に該当するため普及していません。ただし、同乗者から金銭を受け取る形ではなく、同乗者にガソリン代や高速代などの実費を払ってもらう形でのライドシェアサービスは、日本でもじわじわと拡大中です。今後、ライドシェアサービスが一般的になれば、タクシーの需要に影響を与える可能性があります。
人口減少・経済の衰退
少子化の影響により、日本では2008年以降、人口の減少が続いています。人口が減少すれば、あらゆる業界で需要が減少しますが、タクシー業界も例外ではないでしょう。
加えて経済の衰退や物価・税率上昇などの影響もあり、国民の可処分所得も低下しています。本来であればタクシーで移動したいシーンでも、交通費の節約のため電車やバスを選ぶ人も増えていくのではないかと言われています。
タクシー業界は10年後も残る可能性が高い
次に、タクシードライバーの将来性は明るいとする意見の理由を見てみましょう。こちらの理由もまた実に説得力があります。
運送業の需要増加
日本ではあらゆる業界で人手不足が深刻化していますが、タクシー業界を含む運送業界は、すべての業界の中でワースト2位とも言われる極端な人手不足です。
人手不足とは、言い換えれば「需要に対して供給が追いつかない」という状況のこと。つまり、世の中の乗車需要に対してタクシードライバーが少なすぎて対応しきれていない、ということです。
AIによる自動運転が世の中に浸透するまでには、まだまだ長い年月がかかると予想されるため、当面、タクシードライバーへの需要が減る見通しはありません。
将来的に、例えば通販などの商品配送とタクシー業務を兼ねた新しいスタイルのサービスなどが登場すれば、さらに需要は加速するでしょう。
h3 インバウンド・外国人観光客の増加
世界経済フォーラムが発表した「2021年旅行・観光開発指数レポート」で、日本がはじめて世界1位を獲得しました。ちなみに2019年は4位、2020年は2位でした。
外国人からの観光注目度が年々上昇する中、インバウンドによる外国人観光客が増加すると予測されています。訪日観光客の増加は、シンプルにタクシー需要の増加へとつながるでしょう。
参照:JTB総合研究所|日本の魅力が世界1位に
https://www.tourism.jp/tourism-database/figures/2022/06/travel-and-tourism-development-index/
h3 高齢者の増加
高齢化が深刻かする現代社会において、多くの高齢者たちは、買い物や通院の日常的な足として、バスや電車よりも利便性が高いタクシーに注目しています。高齢ドライバーによる運転免許の自主返納も加速していることも背景に、タクシーは高齢者からますます注目されていくでしょう。
なお、現在の高齢者は団塊世代と呼ばれる人口の多い層ですが、団塊世代の次には、同じく人口の多い団塊ジュニアと呼ばれる層が高齢者となります。高齢者によるタクシーへの需要は、まだまだ長きにわたって続きそうです。
まとめ
タクシードライバーには将来性がないとされる理由は、いずれも納得の内容でした。業界に将来起こりうるマイナス面として、否定することはできないでしょう。一方で、タクシードライバーの将来性は明るいとする意見にも、非常に説得力があります。
注目したい点は、将来性がないとしている理由のいずれも「予想」であることに対し、将来性があるとしている理由は、すでに起こっている「事実」もしくはほぼ「確定路線」であること。将来のことは将来にならないと分かりませんが、現状では、タクシードライバーの将来は明るいとする意見に軍配が上がりそうです。
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