タクシードライバーの一日の流れを解説

タクシードライバーへの就職を検討しているものの、仕事の流れが良く分からず躊躇している方は少なくありません。そこで、本記事ではタクシードライバーの仕事の1日の流れを解説しています。タクシードライバーの仕事に興味がある方は、ぜひ判断材料として活用してください。

タクシードライバーの勤務形態とは?

タクシードライバーの勤務体系は会社員と同じく8時間勤務で、1時間の休憩が付くケースが一般的です。日勤・夜勤に分かれており、タクシー会社によっては日勤・夜勤を合わせた隔日勤務を採用しています。日勤は早朝から夕方までの勤務で、夜勤は夕方から翌朝にかけて勤務します。

一方で、隔日勤務は早朝から深夜までの勤務や、昼頃から翌朝にかけての勤務など、1回あたり18~21時間程度の勤務が必要です。乗務時間が長くなる分、3時間の休憩が付きます。また、勤務後は仕事が休みになる明番があるため、出勤回数が少ないことも日勤・夜勤とは異なる点だと言えるでしょう。

出社~車両の準備

タクシードライバーは出社後に、まず制服に着替えて朝礼を行います。出勤時間前に営業所に集まり、乗務員はアルコール検査や健康状態の報告を行う必要があります。特に、タクシードライバーはアルコール検査が義務付けられており、0.15mg/L未満でもアルコールが検知されると、乗車できないので注意が必要です。

また、お客様を送る仕事のため健康状態も重視されていて、出社後は体調に変わりがないか報告が求められるでしょう。運行管理者から勤務シフトを確認し、安全面の指導を受けて点呼が終了します。

車両の整備から出庫までの流れ

タクシードライバーは、出庫前に車両の日常点検を実施することが義務付けられています。日常点検は「道路運送車両法第47条の2」に定められています。点検表などの記録を、車両ごとに1年間保管しなければなりません。日常点検を怠ると思わぬ事故に繋がるほか、行政処分の対象となるので注意が必要です。

タクシー会社によって日常点検の方法は異なりますが、主にエンジンルーム・エンジンオイル・ベルト・冷却水・エンジン・ブレーキ・灯火・計器・タイヤ・ホイールの点検を実施します。あわせて車内の清掃も行い、出庫する流れとなります。日常点検はダブルチェック体制で確認するケースが一般的で、責任を持って整備することが大切です。

乗務開始

タクシードライバーは、予約が入っているときは待ち合わせ場所まで出向き、乗客の目的地まで送り届ける必要があります。一方で、予約が入っていない場合は、流し営業か駅付け待ちをして乗客を探さなければなりません。付け待ちは先着順で乗客を待つことができますが、待機時間が長くなり、売上が伸び悩む恐れも。

各地域のイベント情報や天候、交通情報を把握して流し営業を行うと、待機時間を少なくできる可能性があります。タクシー会社によっては予約配車や無線配車が多く、付け待ちや流し営業をせずに済むケースもあるでしょう。

休憩時間

タクシードライバーの休憩時間は日勤・夜勤であれば約1時間、隔日勤務であれば約3時間です。休憩時間を何時に取るか決められている会社もありますが、なかには勤務中に自由に取れる会社もあります。運転による疲労を考慮して、休憩時間を分けて取るドライバーもいます。

休憩場所が指定されていないケースが多く、お気に入りの休憩スポットを持っていることも少なくありません。ただし、車両や制服から会社名が特定できるので、パチンコ店などで休憩を取るのは禁止されている可能性が高いと言えます。クレームに繋がるような場所での休憩は避けることをおすすめします。

帰社して売上を報告

勤務時間の終了間際には、空車から回送に表示を切り替え、営業を止めて帰社します。営業所に戻る前、あるいは戻った後に給油し、車両を洗車して定位置に戻しましょう。タクシー会社によっては給油所が用意されているケースがあるため、あらかじめ確認しておく必要があります。

当日分の売上を報告し、営業中のトラブルや出来事を日報に記録して勤務時間は終了です。私服に着替えて帰宅します。隔日勤務の場合は帰社した後は休みになるので、翌日に出社する運びとなります。

まとめ

タクシードライバーは働き方の自由度が高く、勤務場所・勤務時間の選択肢が広がる職業です。地域の情報に詳しくなれるほか、隔日勤務ならば出勤日数を減らすこともできます。

タクシードライバーの仕事の流れを押さえておくと、就職時のギャップを少なくでき、スムーズに仕事のスタートを切れるでしょう。以下にタクシードライバーになるための方法と知っておきたいトピックを解説しているので、ぜひ役立ててください。

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