タクシードライバーは再就職におすすめ?

定年を迎えたあとも、「まだ働きたい」「社会とつながっていたい」と感じる人は多いものです。しかし、年齢を理由に再就職の壁を感じることも少なくありません。そこでおすすめしたいのが、タクシードライバーとしての再就職です。タクシー業界では50代・60代からスタートする人も多く、未経験から挑戦できる環境が整っています。

この記事では、タクシードライバーが再就職先として選ばれる理由や、定年後にも続けやすい魅力、そして再就職を成功させるためのポイントを紹介します。

なぜタクシードライバーが再就職に向いているのか

年齢制限がほとんどなく、50代・60代でもチャンスがある

タクシー業界の大きな特徴は、年齢の壁がないことです。一般企業では年齢がネックになることもありますが、タクシー会社の多くは「安全運転ができること」を重視しており、60代・70代でも採用のチャンスがあります。

実際に、タクシードライバーの平均年齢は約58歳。定年退職後に新しくスタートする人も多く、同世代の仲間が多いことから、職場に馴染みやすい環境です。

未経験からでも始めやすい

タクシードライバーの多くは、前職がまったく異なる業種です。製造業、営業職、公務員、教師など、これまでの経歴を問わずにチャレンジできるのがこの仕事の魅力です。

さらに、二種免許の取得を会社がサポートしてくれるところも多く、費用負担なしで資格を取得できるケースもあります。研修制度が整っている会社なら、地理の知識や接客マナーも一から学べるため、未経験でも安心してスタートできます。

高齢化社会で需要が高まっている

高齢化が進む中で、地域の移動手段としてタクシーの役割はますます重要になっています。とくに地方では、公共交通機関が少ないエリアも多く、タクシーは暮らしに欠かせない存在です。

社会に必要とされる仕事であることも、タクシードライバーが再就職先として選ばれている理由のひとつです。

再就職先としての「タクシードライバー」の魅力

シフト制で自由な働き方ができる

タクシードライバーの魅力は、働く時間を自分で選べること。朝から夕方までの「昼日勤」、夜にしっかり稼ぐ「夜日勤」、1回の乗務時間は長いけれど翌日は休める「隔日勤務」など、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。

「朝だけ働いて午後は趣味の時間にしたい」「週3日だけ勤務したい」など無理のないペースで働けるのは、定年後の再就職先として大きな安心材料です。

年齢を重ねても続けやすい

タクシーの運転は、体への負担が比較的少ない仕事です。長時間の立ち仕事や重労働ではないため、体力に不安があっても続けやすいのが特徴です。

また、天候に左右されにくく、室内(車内)での仕事なので、暑さや寒さが厳しい季節でも快適に働けます。健康と安全運転を維持できる限り、70代まで現役で活躍しているドライバーも少なくありません。

頑張り次第で高収入が狙える

タクシードライバーの給与は「固定給+歩合給」または「完全歩合制」であることが多く、努力がそのまま収入につながる仕組みです。「働いた分だけ稼ぎたい」という人にとっては、モチベーションを保ちやすい仕事です。

都市部では観光やビジネス需要が多く、月収30万円以上を目指せるケースもあります。もちろん、自分のペースで無理なく働くこともできるため、収入と生活のバランスを取りやすいのがタクシー業界の良いところです。

年金を受け取りながら働ける

タクシードライバーは勤務時間を調整しやすいため、年金を受け取りながら無理なく収入を得ることができます。生活にゆとりが生まれるだけでなく、「まだ社会に必要とされている」という実感も得られるでしょう。

タクシードライバーに再就職する流れ

1.自分に合ったタクシー会社を探す

まずは、どんな働き方をしたいのかを整理しましょう。「しっかり稼ぎたい」「体に無理のない範囲で働きたい」「地元でのんびり続けたい」など、目的によって選ぶ会社は変わります。

求人情報を見るときは、給与体系・勤務形態・研修制度・福利厚生をチェックしましょう。最近では、未経験者向けに免許取得費用を会社が負担してくれるケースも多く、安心してスタートできます。

また、会社によっては説明会や職場見学を行っているところもあります。雰囲気や働く人の年齢層を見ておくと、「自分にも合いそうか」が具体的にイメージできます。

2.応募と面接

応募時に大切なのは、「安全運転への意識」と「接客に対する姿勢」を伝えることです。前職の経歴よりも、「丁寧な対応ができる」「責任感を持って働きたい」といった人柄が重視されます。

また面接では、運転経験や体調管理への取り組みなどを具体的に話すと好印象です。

3.二種免許の取得

タクシードライバーとして働くには、第二種運転免許(二種免許)が必要です。普通免許を取得してから3年以上経過していれば、誰でも受験資格があります。

多くの会社では、免許取得費用を全額負担してくれたり、取得期間中の給与を支給してくれたりと、サポート体制が整っています。試験は学科と実技の2つですが、教習所で丁寧に指導してもらえるため、未経験でも心配いりません。

4.研修・実地訓練

入社後は、地理の勉強や接客マナー、メーター操作の使い方など、業務に必要な知識を学ぶ研修からスタートします。その後、ベテランドライバーと同乗して実際の営業ルートを体験する「同乗研修」を行い、現場の流れを身につけていきます。

研修を通じて「どの時間帯に乗客が多いか」「効率の良い営業エリアはどこか」といった実践的な感覚をつかむことで、独り立ち後の働き方がぐっと安定します。

5.独り立ち(乗務開始)

研修が終わると、いよいよ一人での乗務がスタートします。最初は緊張するかもしれませんが、タクシー会社によっては専用アプリや無線配車などのサポートがあり、思った以上にスムーズに乗客を見つけられます。

未経験からでも安心してスタートできるように、ほとんどの会社でフォロー体制が整っているので、焦らず一歩ずつ慣れていきましょう。

再就職で失敗しないためのポイント

タクシードライバーは年齢に関係なく挑戦できる魅力的な仕事ですが、実際に働き始めてから「思っていたのと違った」と感じる人もいます。再就職を成功させるためには、現実をきちんと理解しておくことが大切です。

求人広告の「高収入」に惑わされない

タクシードライバーの求人では「未経験でも月収40万円!」「最高年収800万円!」といった高収入をうたうキャッチコピーをよく見かけますが、実際にその金額を稼ぐには、夜勤や長時間勤務、人気エリアでの営業など、一定の条件を満たす必要があります。

自分が希望する働き方で、どれくらいの収入が見込めるのかを現実的に考えておきましょう。

歩合制の仕組みを理解する

タクシーの給与は、売上に応じて変動する「歩合制」が中心です。「働いた分だけ稼げる」反面、「休みが多い月は収入が下がる」というリスクもあります。固定給がある会社を選ぶのか、完全歩合で自由に働くのか、自分の性格や生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。

健康管理を怠らない

タクシードライバーは長時間運転をする仕事です。腰痛や疲労を防ぐために、ストレッチや適度な休憩を心がけましょう。体調を崩してしまうとそのまま収入にも影響するため、健康維持も仕事の一部と考えるのがポイントです。

無理のない勤務体系を選ぶ

夜勤や隔日勤務は稼ぎやすい反面、体調に負担がかかることもあります。昼日勤や短時間勤務など、自分の体調に合った勤務体系を選ぶことで、長く続けやすくなります。

まとめ

タクシードライバーは年齢や経験に関係なく挑戦できる仕事です。体力に不安があっても始めやすく、勤務時間を自分で選べるため、定年後のセカンドキャリアにおすすめです。

最近では、未経験でも安心して働けるように、二種免許の取得支援や充実した研修制度を整えている会社が増えています。「自分にできるだろうか」と不安に感じている人も、サポート体制のある会社を選べば、無理なくスタートできます。

タクシーの仕事は“長く続けること”が何より大切です。努力次第でしっかり稼げる仕事ですが、無理をして体を壊してしまっては意味がありません。昼日勤や週数回勤務など、自分の体調や生活に合わせて働くことで、心にも体にもゆとりを持って続けられます。

また、給与体系や勤務形態は会社によってさまざまです。求人広告の「高収入」という言葉に惑わされず、「自分のペースで働けるか」「サポート体制が整っているか」という点を重視して選ぶと安心です。

   
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