家族や親に反対されたらどうする?
「タクシードライバーになりたい」と家族や親に話したとき、反対されたり、不安そうな反応をされたりする人は少なくありません。「収入が不安定そう」「事故が心配」「将来性はあるの?」など、さまざまな理由がありますが、その多くは“否定”というより“心配”から来ているものです。
ただ、現在のタクシー業界は、配車アプリの普及や給与保証制度、防犯対策の強化などによって、以前とは働く環境が大きく変わってきています。この記事では、タクシードライバーが反対されやすい理由と、実際の働き方や業界の現状について解説します。
タクシードライバーはなぜ反対されやすい?
タクシードライバーになりたいと思っても、家族や親から反対されるケースは少なくありません。その理由として多いのが、「収入」「安全性」「将来性」「世間のイメージ」への不安です。どのような理由で反対されやすいのかを見ていきましょう。
「収入が不安定そう」というイメージが強いから
タクシー業界は歩合制のイメージが強いため、「毎月の給料が安定しないのでは」「家族を養えるほど稼げるのか不安」と感じる人は少なくありません。特に親世代では、「タクシーは稼げる人と稼げない人の差が大きい仕事」という昔のイメージを持っているケースもあります。
たしかに、タクシードライバーは売上によって収入が変動する働き方です。ただ、現在は未経験者向けの給与保証制度を導入する会社も増えており、以前よりも安定して働きやすい環境が整ってきています。
「事故や犯罪が心配」と感じる人が多いから
長時間運転する仕事ということもあり、「事故に遭うリスクが高そう」と不安に感じる家族も少なくありません。また、「どんなお客さんを乗せるか分からない」「酔った人とのトラブルが怖そう」といったイメージから、犯罪やトラブルを心配されるケースもあります。
現在はドライブレコーダーや防犯カメラ、緊急通報システムなど、安全対策を強化している会社が増えていますが、そうした事情があまり知られていないことも、反対されやすい理由のひとつです。
「将来性がなさそう」と思われることがあるから
近年はAIや自動運転の話題が増えたことで、「そのうちタクシードライバーの仕事はなくなるのでは?」と不安視されることもあります。さらに、タクシードライバーに対して「年齢を重ねてからやる仕事」というイメージを持っている人も多く、「もっと別の仕事があるのでは?」と言われてしまうことも⋯。
実際には、高齢化による移動需要の増加や、配車アプリの普及によってタクシー利用者は増えており、業界自体も変化を続けています。
また、最近では20代〜40代の未経験転職も増えており、働き方の自由度や、一人で気楽に働ける点を理由に、前向きにタクシードライバーを選ぶ人も増えています。
激務・ブラックな印象がある
「タクシードライバーは勤務時間が長くて大変そう」というイメージを持つ人も多いです。タクシードライバのー勤務体系は「隔日勤務」が一般的ですが、朝から翌日未明まで働くスタイルを見て、「きつそう」という印象を持っている人も多いでしょう。
たしかに、隔日勤務は1乗務あたりの勤務時間が長くなります。しかし、他の働き方に比べて休日が多くなるため、家族との時間がとりやすくなったと感じる人も!さらに最近では、「昼日勤のみ」「夜日勤のみ」といった働き方を選べる会社も増えています。
また、タクシードライバーは一人で働く時間が長いため、職場の人間関係に悩みにくいという特徴もあります。「毎日上司に詰められる」「常にチームで動く」といったストレスが少なく、自分のペースで働きやすいと感じる人も少なくありません。
実際はどう?今のタクシー業界の働き方
タクシードライバーに対して、「収入が不安定そう」「危険そう」「かなりきつい仕事なのでは」といったイメージを持つ人は少なくありません。
ただ、現在のタクシー業界は、配車アプリの普及や働き方改革の影響もあり、以前とはかなり環境が変わってきています。ここでは、実際の働き方や業界の変化について詳しく見ていきましょう。
給与保証制度・固定給+歩合制の会社が多い
タクシードライバーは歩合制が基本ですが、最近は未経験者向けに「給与保証制度」を導入している会社が増えています。
「入社後1か月〜●か月は月給○○万円保証」といった制度があれば、すぐに売上を作れなくても生活が不安定になることがありません。
また、完全歩合制だけではなく、「固定給+歩合制」を採用している会社も増えてきました。そのため、昔のように“完全に実力次第”というよりは、未経験でもスタートしやすい業界に変わりつつあります。
配車アプリで安定しやすくなっている
近年のタクシー業界で大きく変わったのが、配車アプリの普及です。
以前は、街中を走りながらお客さんを探す「流し営業」が中心でしたが、現在は「GO」などの配車アプリ経由で乗車依頼を受けるケースが増えています。
お客様から依頼が入るため、未経験でもお客様を見つけやすく、収入が安定しやすくなっているのが特徴です。目的地が事前に分かるケースも多く、地理に自信がない人でも働きやすい環境になっています。
防犯設備やGPSが整っている
「知らない人を乗せるのが怖そう」と不安に感じる人もいますが、現在のタクシー車両にはさまざまな防犯設備が導入されています。「ドライブレコーダー」や「防犯カメラ」「防犯仕切り板」などを備えている会社が多く、以前より安全対策はかなり強化されています。
さらに、キャッシュレス決済やアプリ決済の普及によって、車内に現金を多く置かなくなったことも、防犯面では大きな変化のひとつです。
家族との時間をとりやすい!日勤を選べる会社も
タクシードライバーというと、「夜勤ばかり」「生活リズムが崩れそう」というイメージを持たれがちです。しかし実際には、昼日勤・夜日勤・隔日勤務など、複数の勤務スタイルから選べる会社が増えています。
隔日勤務の場合は1回の勤務時間は長くなるものの、そのぶん休日が多くなるため、「平日に家族との時間を取りやすい」と感じる人も少なくありません。日勤中心で働ける会社なら、家族と生活リズムを合わせやすく、子育てや介護と両立している人もいます。
一人仕事だから人間関係に悩みにくい
タクシードライバーは、営業所を出ると基本的に一人で働く仕事です。
そのため、「常に上司に見られている」「チーム内の人間関係に疲れる」「社内政治がしんどい」といったストレスを感じにくい働き方でもあります。
もちろん接客はありますが、お客様との関係は基本的に一期一会です。「職場の人間関係に疲れて転職した」という人の中には、タクシードライバーの気楽さが自分に合っていたと感じるケースもあります。
若手や女性ドライバーも増えている
タクシードライバーは「年配男性の仕事」というイメージを持たれがちですが、最近は若手や女性ドライバーも増えています。配車アプリの普及や働き方の多様化によって、以前より幅広い世代が働きやすい業界になってきているためです。
女性専用設備を整えたり、子育てと両立しやすい勤務体系を導入したりする会社も増えており、業界全体として働きやすさを改善する動きが進んでいます。
家族や親に反対されたときの向き合い方
反対されると、「応援してもらえない」「否定された」と感じてしまいがちです。
しかし、家族や親は、将来の生活や安全面を心配して反対しているケースがほとんど。「とにかくやりたいから応援してほしい」と押し切るよりも、家族が何を不安に感じているのかを整理し、ひとつずつ説明していくことが大切です。
また、家族を安心させるためには、「なんとなくやってみたい」ではなく、自分なりの理由を言葉にすることも重要です。「なぜタクシーなのか」が曖昧なままだと、家族側も不安になりやすくなります。
「今の仕事より働き方を改善したい」「人間関係のストレスが少ない仕事を探している」「自分のペースで働ける仕事が合っている」「収入アップを目指したい」⋯など、タクシードライバーを選んだ理由を言語化して伝えましょう。
タクシードライバーに向いている人・向いていない人
向いている人の特徴
自分のペースで働きたい人
タクシードライバーは、一度営業所を出ると基本的に一人で働きます。常に上司に見られている環境ではないため、「自分のペースで働きたい」「細かく管理されるのが苦手」という人には向いています。
また、勤務体系を選びやすい会社も多く、日勤中心で働きたい人や、まとまった休みを取りたい人にも比較的合いやすい仕事です。
人間関係のストレスを減らしたい人
職場の人間関係に疲れて転職を考える人は少なくありません。タクシードライバーはチームで動く仕事ではないため、社内の人間関係に悩みにくいのが特徴です。
もちろん接客はありますが、お客様との関係は基本的に一期一会です。「社内調整ばかりで疲れていた」「営業職の人間関係がしんどかった」という人が、働きやすさを感じるケースもあります。
運転が好きな人
長時間運転する仕事なので、「車の運転が苦ではない」というのは大きな適性のひとつです。また、毎日さまざまなお客様を乗せるため、同じ作業の繰り返しになりにくいのも特徴です。
「デスクワークより外で働きたい」「一日中同じ場所にいるのが苦手」という人にも向いています。
成果が収入に反映される仕事がしたい人
タクシードライバーは歩合制を採用している会社も多く、頑張った分が収入に反映されやすい仕事です。年功序列ではないため、未経験スタートでも売上を伸ばせば収入アップを目指せます。
「固定給だけでは物足りない」「自分の頑張りを収入に反映させたい」という人には、やりがいを感じやすい働き方と言えるでしょう。
向いていない人の特徴
一方で、タクシードライバーが合わない人もいます。
たとえば、長時間の運転が苦痛な人や、常に誰かの指示がないと動きづらい人には、負担を感じやすい仕事です。タクシードライバーは自由度が高い反面、自分で時間や売上を管理する必要があります。
また、地域や会社によって収入差がある仕事でもあるため、「何もしなくても安定して高収入」というイメージで入ると、ギャップを感じる可能性もあります。
まとめ
タクシードライバーが家族や親から反対されやすいのは、収入や安全面に対する不安や、昔からのイメージが影響していることが多いです。
ただ、現在のタクシー業界は、給与保証制度や配車アプリ、防犯設備の普及などによって、以前より働きやすい環境に変わってきています。もちろん、向き不向きはある仕事ですが、自分に合った会社や働き方を選べば、安定して長く続けている人も少なくありません。
大切なのは、家族の不安を理解したうえで、今の業界の実情を丁寧に伝えることです。しっかり情報を集めながら、自分に合った働き方を考えていきましょう。
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