二種免許を活かせる仕事

二種免許は、有償でお客様を乗せて運転するために必要な資格です。取得すれば、タクシーやバスだけでなく、ハイヤーや介護タクシー、運転代行など、さまざまな仕事に挑戦できるようになります。

この記事では、二種免許の種類や活かせる仕事を紹介します。二種免許を活かして稼ぎたい人におすすめの仕事も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

二種免許とは?

二種免許(第二種運転免許)とは、有償でお客様を乗せて運転するために必要な免許です。タクシーやバスなど乗客から運賃を受け取って人を目的地まで運ぶ場合には、この二種免許が求められます。

法律上は「旅客運送契約」を遂行するための免許とされており、簡単に言えば「お金をもらって人を運ぶ仕事をするための資格」です。

なお、営業で使用する車両には「緑ナンバー(営業ナンバー)」が付いています。一般の自家用車が白いナンバープレートであるのに対し、タクシーやバスなどの事業用車両は緑色のナンバープレートを使用しています。

このような営業用車両で有償運送を行う場合、原則として二種免許が必要になります。

二種免許の種類

二種免許は、運転する車両の大きさや用途によっていくつかの種類に分かれています。代表的なものは次のとおりです。

普通二種免許

タクシーやハイヤー、介護タクシーなど、乗車定員11人未満の車両を運転する場合に必要です。二種免許の中ではもっとも取得者が多く、転職の選択肢も広い種類といえます。

中型二種免許

マイクロバスや企業・幼稚園の送迎バスなど、中型車両を運転する場合に必要です。乗車定員や車両総重量によって取得が求められます。

大型二種免許

路線バスや観光バス、高速バスなどの大型車両を運転するための免許です。公共交通を担う仕事が中心となるため、責任も大きい一方で安定した雇用が期待できる分野でもあります。

大型特殊二種免許・けん引二種免許

除雪車や特殊車両、トレーラー型車両などを旅客運送目的で運転する際に必要となる免許です。ただし、一般的な転職市場においては需要はあまり多くありません。

二種免許を活かせる仕事6つ

二種免許を取得すると、タクシーだけでなく、さまざまな旅客運送の仕事に就くことができます。ここでは代表的な6つの職種をまとめました。

タクシードライバー

二種免許を活かせる仕事の中でも、もっとも身近で求人が多いのがタクシー運転手です。普通二種免許があれば挑戦でき、未経験歓迎の求人も多く見られます。

タクシー業界は歩合制を取り入れている会社が多く、売上に応じて収入が変わる仕組みになっています。そのため、努力次第で収入を伸ばしやすい点が大きな特徴です。「隔日勤務」と呼ばれる働き方が主流で、1回の勤務時間は長いものの、出勤日数は月12〜13日程度。まとまった休みを確保しやすい点も、他職種にはない魅力といえるでしょう。

また、会社によっては二種免許の取得支援制度や研修制度が整っているケースも見られます。これからドライバー職に挑戦したい方にとって、入りやすい仕事のひとつです。

ハイヤードライバー

ハイヤードライバーは、企業の役員やVIPなどを目的地まで送迎する仕事です。タクシーとは異なり、基本的に完全予約制で運行されるため、街中でお客様を探すことはありません。

タクシー以上に高い接客スキルや身だしなみ、礼儀作法が重視されます。事前に決められたスケジュールに沿って運行することが多く、時間管理の正確さや、丁寧で落ち着いた接客が求められます。

路線バス運転手

路線バス運転手は、決められたルートをダイヤ通りに運行し、地域住民の移動を支える仕事です。通勤・通学や買い物など、日常生活に欠かせない交通手段を担うため、社会的意義の高い職種といえます。

多くのバス会社は固定給制を採用しており、賞与や各種手当が整っているケースも多く見られます。歩合制ではないため収入は比較的安定しており、「長く腰を据えて働きたい」という方に向いています。

一方で、多くの乗客の命を預かる責任は非常に重く、常に高い安全意識が求められます。また、時間通りの運行が求められるため、交通状況に応じた判断力や丁寧な運転が欠かせません。

路線バスの運転には大型二種免許が必須です。取得には時間と費用がかかりますが、その分専門性の高い仕事といえるでしょう。

貸切・観光バス運転手

貸切・観光バスの運転手は、団体旅行や修学旅行、企業の研修などで利用されるバスを運行する仕事です。乗客を目的地まで安全かつ快適に送り届けることが主な役割となります。

長距離運行が多く、ツアーによっては宿泊を伴う勤務になることもあります。移動距離が長い分、体力や集中力が求められる職種です。

観光シーズンや行楽シーズンには需要が高まり、繁忙期と閑散期の差が出やすいのも特徴です。その代わり、長距離手当や宿泊手当などが支給される会社もあり、手当次第では収入アップも期待できます。

さまざまな地域を訪れる機会があるため、旅行が好きな方には魅力的な職種といえるでしょう。

介護タクシードライバー

介護タクシードライバーは、高齢者や身体の不自由な方の移動をサポートする仕事です。通院やリハビリ、買い物などの日常的な外出を支える役割があり、社会的な意義の高い職種といえます。

日中の勤務が中心になることが多く、比較的規則正しい生活リズムで働きやすい点は魅力です。高齢化が進む中でニーズは年々高まっており、今後も安定した需要が見込まれています。

単に運転するだけでなく、乗り降りの介助を行うケースも多いため、介護職員初任者研修などの資格が求められる場合もあります。人の役に立つ実感を得ながら働きたい方に向いている仕事です。

運転代行ドライバー

運転代行ドライバーは、飲酒などの理由で運転できない人に代わって、依頼者の車を目的地まで運転する仕事です。依頼を受けて現場に向かい、利用者の車を運転して送り届けるのが基本的な流れになります。多くの場合、2人1組で業務を行い、1人が依頼者の車を運転し、もう1人が随伴車を運転します。

深夜割増があるため、短時間でも効率よく稼げる可能性がありますが、収入は地域や時期によって変動しやすい傾向があります。

酔った乗客への対応やトラブル処理が必要になることもあり、柔軟な対応力が求められる仕事です。「夜間中心でしっかり稼ぎたい」「副業として働きたい」という方には、選択肢のひとつとなるでしょう。

二種免許を活かして稼ぎたいなら
タクシードライバーがおすすめ

二種免許を活かせる仕事はさまざまありますが、「できるだけ収入を伸ばしたい」「将来性も含めて選びたい」と考えるならタクシードライバーがおすすめです。

タクシードライバーは働き方の自由度が高く、努力や工夫が収入に反映されやすいのが特徴。未経験からスタートしやすい環境も整っており、これから二種免許を活かしてしっかり稼ぎたいと考えている方に向いています。

タクシードライバーの魅力

努力次第で収入アップを目指せる

タクシードライバーの大きな魅力は、歩合制を採用している会社が多く、売上がそのまま収入に反映されやすい点です。固定給中心の仕事とは異なり、自分の努力や工夫が結果として数字に表れやすい仕組みになっています。

効率のよい営業エリアを把握したり、時間帯ごとの需要を理解したり、丁寧な接客でリピーターを増やしたりと、積み重ねが収入アップにつながります。経験を重ねることで安定した売上をつくれるようになり、年収アップを目指すことも十分可能です。

「できるだけ収入を伸ばしたい」「頑張りが評価される仕事がしたい」という方にとって、やりがいのある働き方といえるでしょう。

隔日勤務のため休みが多い

タクシー業界では、「隔日勤務」と呼ばれる働き方が一般的です。1回の勤務時間は長めですが、出勤日数は月12~13日程度になるケースが多く、勤務明けの日を含めると自由時間が多く確保できます。

まとまった休みを取りやすく、平日に用事を済ませやすい点も特徴です。「しっかり働いて、しっかり休む」というメリハリのある生活を送りやすい環境といえるでしょう。

未経験から始めやすい

タクシー業界は未経験からスタートする人も多く、受け入れ体制が整っているのも魅力です。二種免許を持っていない場合でも、会社が取得費用を負担してくれるケースが多く見られます。

地理や接客の基礎を学べる研修制度が用意されていることも多く、初めての方でも段階的に仕事に慣れていくことができます。資格や経験がなくても挑戦しやすい点は、大きな安心材料といえるでしょう。

体力的な負担が比較的少ない

タクシードライバーは、他のドライバー職と比べて体力的な負担が比較的少ない点も特徴です。貸切バスのように長距離を走り続けるケースや、トラックドライバーのような荷物の積み下ろしがほとんどなく、基本的には運転と接客が中心となります。そのため、体を大きく使う作業が少なく、体力面に不安がある方でも無理なく続けやすい仕事といえます。

また、休憩の取り方も比較的自由度があります。長時間運転した後に休憩を挟んだり、体調に合わせてペースを調整したりと、自分のコンディションに合わせた働き方ができます。

二種免許を取得するには

二種免許は、誰でもすぐに取得できるわけではありません。年齢や運転経験などの条件が定められており、教習や試験を経て取得する必要があります。ここでは基本的な条件や費用、取得までの流れを整理します。

取得方法

二種免許の取得方法は、大きく分けて「教習所に通う方法」と「試験場で直接受験する方法(いわゆる一発試験)」の2つがあります。

一般的なのは教習所に通う方法で、学科と技能の教習を受けたうえで卒業検定に合格すれば、試験場での技能試験が免除されます。初めて二種免許を目指す方にとっては、基礎からしっかり学べるため安心感のある方法です。

一発試験は教習所に通わず、運転免許試験場で直接試験を受ける方法です。費用を抑えられる可能性はありますが、難易度が高く、運転技術や知識に自信がある方向けの方法といえるでしょう。

取得条件

二種免許を取得するためには、第一種免許を取得してから3年以上経過していること、年齢が21歳以上であることが基本条件とされています。

ただし、法改正により「受験資格特例教習」を修了することで、19歳以上かつ第一種免許取得後1年以上でも受験が可能となりました。

そのほかにも、視力や聴力、運転に支障がないことなどの適性条件が設けられており、安全に乗客を運ぶための基準が定められています。こうした条件を満たしたうえで、学科試験や技能試験に合格することで、二種免許を取得することができます。

取得にかかる費用と期間

二種免許の取得にかかる費用は、免許の種類や教習所によって異なりますが、普通二種免許の場合はおおよそ20万円前後がひとつの目安。中型や大型になると、さらに費用が高くなるケースもあります。

「これから二種免許を取りたい」と考えている場合は、タクシー会社などが実施している「資格取得支援制度」を利用するのもおすすめです。入社後に会社のサポートを受けながら二種免許を取得できるうえ、免許取得中も給与が支給される企業もあります。

取得までの期間は、通学か合宿かによって変わります。通学の場合はスケジュールに合わせて通うため、数週間〜1ヶ月程度かかることが一般的です。一方で合宿免許を利用すれば、最短で10日前後と比較的短期間で取得できることもあります。

まとめ

二種免許を取得すると、タクシーやハイヤー、路線バス、観光バス、介護タクシー、運転代行など、さまざまな「人を運ぶ仕事」に挑戦できるようになります。それぞれに働き方や収入の仕組み、求められるスキルが異なるため、「安定性を重視するのか」「収入アップを目指すのか」といった軸で考えることが大切です。

たとえば、路線バスは安定志向の方に向いており、介護タクシーは福祉分野で人の役に立ちたい方に適しています。一方で、歩合制を取り入れているタクシー業界は、努力次第で収入を伸ばしやすい環境が整っています。

また、二種免許は取得費用や条件にハードルがあるものの、会社負担制度を活用できるケースも多く、思っているよりも挑戦しやすい資格です。取得後は年齢を問わず活躍できる職種も多く、長期的なキャリア形成にもつながります。

   
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