新卒タクシードライバーが増えている？

新卒でタクシードライバーとして働く人や、転職でタクシードライバーを職業として選ぶ人が増えています。そこで、このページでは、なぜタクシードライバーが人気なのか、その理由やメリットなどをご紹介しています。

新卒タクシードライバーの数

ある大手のタクシー会社の人事担当者によれば、2012年に初めておこなったドライバーの新卒採用では1桁しか集まらず、翌年も同様の人数であり「そもそも大卒でタクシードライバーをやることが認知度としては全然なかった」と語っています。それがだんだん拡大し、2021年に入社した人は300人を超えるまでになりました。

また、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の統計調査によると、2017年度の全国の新卒採用人数は780人でしたが、2021年度は18％増となる924人にまで増加しました（※1）。

こうしたことからもわかるように、中途採用が中心だったタクシー業界でしたが、最近では積極的に新卒採用に取り組むことで、業界の若返りを目指しているのです（※1）。

（※1）参照元：全国ハイヤー・タクシー連合会HP【PDF】（http://www.taxi-japan.or.jp/pdf/toukei_chousa/tinginR2.pdf）

（※1）参照元：全国ハイヤー・タクシー連合会HP（http://www.taxi-japan.or.jp/content/?p=article&c=575&a=15）

新卒でタクシー会社を選ぶ人が増えている理由

タクシードライバーは歩合制であるため、他の同世代よりも高い年収を稼ぎやすいことが一つ考えられます。また、若い世代は体力があるので、拘束時間が長いことがそれほど大きな問題になっていないことと、隔日勤務でメリハリをつけて働けることも選ばれている理由の一つでしょう。

他にも、若い時から始めることで個人タクシーとして開業できるスピードが早まることもメリットです。個人タクシーとして働くには10年以上法人での実務経験が必要のため、将来は比較的自由な生活を送りたいのであれば選択肢の一つにもなり得ます。

タクシードライバーの
年収はどれぐらい？

今後新卒ドライバーに考えられる影響やメリット

勤務体系と給料

タクシー会社の多くは「隔日勤務」という勤務体系を採用しています。一般的には朝8時から深夜2時までが勤務時間になり、必ず3時間の休憩をとることが決められています。

これだけを見ると、拘束時間は長いと感じられるかもしれません。しかし「隔日勤務」は、1ヶ月に12回出社ですので、丸1日休みの日が1ヶ月に12回あることになります。こうしたことからも、一般の会社と比べると自由な時間が多いことがわかります。

また、給料に関しても、多くのタクシー会社が売上の60％程度の金額を給料に反映しています。そのため、売上の高いタクシードライバーのなかには月40万や50万円を稼ぐ人も一定数おり、新入社員のうちから年収600万円を稼ぐドライバーもいます。このように考えると、一般の会社員よりもメリットの多い職業だといえます。